NETFLIXの話題作「Mr.マクマホン: 悪のオーナー」が想像以上に面白かったのでご紹介します。全6エピソード構成で、WWEという世界最大のプロレス団体を築き上げたカリスマ経営者、ビンス・マクマホンの栄光と没落を描いたドキュメンタリーです。
プロレスファンじゃなくても楽しめる!エンタメ×ビジネスの最前線
私は普段そこまで熱心なプロレスファンではありません。しかし、この作品は「エンタメ」と「ビジネス」という観点から観ても非常に見応えがあります。
ビンス・マクマホンは、アメリカン・ドリームを体現するかのような人物。ローカルなプロレス団体を、テレビとマーケティングの力で全米、さらには世界規模に拡大し、「WWE」という一大ブランドを築き上げました。
表の顔は“悪のオーナー”としてリングに登場し、裏では選手やシナリオ、ビジネス展開すべてをコントロールしていたまさにエンタメ界の独裁者。その手腕には感服せざるを得ません。
成功の裏にあったスキャンダルと退場劇
しかし、そんなビンス・マクマホンにも終焉の時が訪れます。複数の女性スキャンダルが明るみに出て、突然の引退。あまりに急な“退場劇”は、どこか日本の芸能界での中居正広さんの電撃的な活動休止に通じるものを感じました。
虚構と現実の狭間で人生をプロレスし続けた人物。その姿は、痛快でありながらもどこか切ないものがあります。
トランプ元大統領もWWEに登場!?フィクションとリアルが交差する舞台
さらに驚くのが、ドナルド・トランプ元大統領も過去にWWEに登場していたこと。リング上でのパフォーマンスが話題になりましたが、その後アメリカ大統領になるという現実が待っていたのは、まさに“プロレス的人生”そのもの。
WWEとはただのエンタテインメントではなく、リアルとフィクションの境界を曖昧にする「現代のショービジネス」。このドキュメンタリーは、それを見事に映し出してくれます。
ビンス・マクマホンという“悪のカリスマ”の本質に迫る「Mr.マクマホン: 悪のオーナー」
プロレスファンはもちろん、エンタメ業界に興味がある人、ビジネスの裏側を覗いてみたい人におすすめできるオススメNETFLIXドキュメンタリーです。