「死体は語る」とはどんな本か?
上野正彦氏が1989年に監察医を退官後、初めて発表したノンフィクション作品。著者が経験した監察医としての仕事や、数々の事件を通して培われた人生観をまとめた一冊。
ベストセラーとなった理由
本書は発売以来、書店で平積みされ、現在までに70万部を超えるロングセラー。編集者や読者から“名著”と称される理由は、法医学という専門分野を誰でも理解できる平易な言葉で書き、事件の真相に迫る迫力にあります。
描かれる歴史的事件
浅沼委員長刺殺事件、三河島列車二重衝突事故、ホテルニュージャパン火災など、日本の歴史に残る大事件を題材にしており、当時の現場描写は今読んでも色褪せません。
読むべき理由
日常生活では「死」と向き合う機会は少ないですが、本書はそのリアルを突きつけ、命の尊さを考えさせてくれます。ミステリーや実録ものが好きな人はもちろん、人生観を深めたい人にもおすすめです。
ちなみに、上野正彦氏の著作には続編「死体は語る2」などもあり、より多角的に法医学の世界を知ることができます。